2026/08/04 13:24

光を受けるたび、透明なガラスの中にピンク、ブルー、グリーンの色が浮かび上がるアイリスガラス。


ひとつの色では言い表せない、どこか幻想的な美しさを持つヴィンテージガラスです。今回は、新作のネックレスに使用したアイリスガラスについてご紹介します。



「アイリス」は、虹を意味する言葉


「iris(アイリス)」には、虹という意味があります。


アイリスガラスは、クリアガラスの中に赤やピンク、ブルー、グリーンなど複数の色が見えることから、「レインボーガラス」とも呼ばれています。


一見すると透明なガラスですが、光の向きや見る角度を変えると、淡い色彩がふっと現れます。色が表面に一様に広がっているのではなく、ガラスの内側に小さな虹が閉じ込められているように見えるところが、大きな魅力です。



天然の水晶を思わせるガラス


アイリスガラスは、天然の透明な水晶に見られる虹色のきらめきを、ガラスで表現するために生まれたといわれています。


天然の「アイリスクォーツ」や「レインボークォーツ」では、光の当たり方や見る方向によって、赤から青までの光が見えることがあります。アイリスガラスもまた、透明なガラスに複数の色を加えることで、そのような光景を思わせる表情を作り出しています。


海外のアンティーク・ジュエリー資料では、アイリスガラスは1900年代初頭に作られていたと紹介されています。ただし、「アイリスガラス」という呼び名には幅があり、古いガラスは詳しい製造年代や工房、産地が残されていないことも少なくありません。


今回shiroで使用したガラスも、年代と産地は不明です。そのため断定はせず、時を経て残されたヴィンテージガラスとしてご紹介しています。



一粒ずつ異なる、色の現れ方



アイリスガラスは、どの角度から見ても同じ色に見えるわけではありません。


明るい窓辺ではブルーやグリーンが澄んで見えたり、少し斜めから見るとピンクが濃く現れたり。室内のやわらかな光の中では、色彩がガラスの奥へ溶け込むように見えることもあります。


写真だけでは伝えきれない変化があり、手に取って光にかざしたくなるガラスです。色の入り方や濃淡には一粒ごとに違いがあり、その小さな個体差もヴィンテージガラスならではの味わいです。




shiroの新作、アイリスガラスのネックレス



今回の新作では、約7mmの小さなアイリスガラスをネックレスに仕立てました。


ガラスそのものの色彩を楽しめるよう、台座はすっきりとしたデザインに。小ぶりなサイズのため、白いブラウスやシャツ、ネイビーやベージュのワンピースなど、いつもの服にも合わせやすく仕上げています。


チェーンはスライドボールで長さを調整でき、襟元や装いに合わせてバランスを変えられます。


華やかな虹色がいつもはっきり見えるのではなく、ふとした瞬間に色が浮かび上がる。その控えめな変化に、アイリスガラスならではの美しさがあります。


日常の装いに小さな光を添えたいときはもちろん、ヴィンテージガラスが好きな方への誕生日プレゼントや、特別な日の贈り物にもおすすめです。


長い時間を経てきたガラスの中に残る、淡い虹の色。


光によって移り変わる表情を、ぜひゆっくりとお楽しみください。